いろは(吉祥寺)

もう1軒、寄ってから帰ろうかな。 
ハモニカ横丁を再度歩いてみます。 
何か面白そうなところは・・・。 
あっ。 
ここに入ってみようかな。 
寒くなったこの時期、「おでん」の提灯は、人をよびこむものです。
メンチカツで超行列ができる、肉のサトウの横にある細い路地を入ると、間口が1.5m程、表のカウンターは、客が4人でいっぱいいっぱいなお店がありました。
『おでん処 いろは』。

通路に面したカウンターは敷地ギリギリなので、お客はお店の敷地からはみ出しています。
聞くと、黄色のラインまではお店のスペースとして見て良いのだとか。
おでんと焼酎のお湯割りを貰おう。
吹きっ晒しの立ち飲みは、たぶん初めて入る。
あったかい飲み物が良いでしょう。
おでんは、大根、つみれをお願いします。
おでんは、関西の出汁です。
聞いてみると、
「関西出汁で珍しいと言われますが、美味しいおでんを作ろうとしたら、こうなったんです。」だそうです。
関西、関東は意識していないみたい。
私は結構好みなおでんです。
これが60円〜とは、なんてリーズナブル。
隣の客と『関西出汁』の話になりました。
関西は、ダシの文化って事なんでしょうかねとか話していましたが、
「俺は真っ黒い汁じゃないとダメだな。」と言う、生粋の関東人の意見でした。
好みの味は環境によって形成されると思うので、この意見があっても全くおかしくないです。
と言うより、「あの東京の真っ黒いツユがちょっと・・・。」と言う意見を聞くことがありますが、私は決して東京のツユに出汁が効いていないという事はないと思っています。
それぞれの文化ですからね。
さつま揚げ、こんにゃく、はんぺんを食べたら帰りますかね。
いや、良いお味のおでんでした。
東京では高いおでんがお手頃価格で食べられる、良いお店と思います。