Totti bucks 〜scatola del tesoro〜
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27日 6月 2015
よろずや(湯島)
あの店・・・。
なんのお店なんだろう・・・。
少し気になる。
湯島天神の女坂下の通り、昔の参道に当たる通りと思うけど、そこに風情のある建物がありました。
本当になんのお店かな・・・。
見に行ってみよ。
店名は『よろずや』さんか。
「味噌漬」って書いてあるけど、味噌漬けにも色々あるから。
近づいてお店の前まで行くと、
あっ!っと思う看板。
木彫りの看板で、魚の絵が彫ってあります。
この看板も結構古いものと思います。
どうやら漬け魚のお店の様です。
気になるから、買って帰ろうかな。
「ごめんください。」と、お店に入ってみる。
お店の中は、いきなり厨房な感じでした。
奥からお店の人が出て来たので、購入したい旨を伝える。
「今、御中元の時期だから、あんまり残ってないんですよ。」との事。
そうなんですか。
「切り落としはありますから。」って。
カジキが欲しかったと伝えると、
「カジキはもう終わっちゃって。」という事です。
「何がありますか?」
聞いてみると、
「銀鱈がありますよ。あと鮭が一切れあったかな。」
それでは、銀鱈と鮭をお願いします。
すると、おもむろに大きなタッパが出て来ました。
味噌漬けが入っているのかな?
と、思っていると、今度は冷蔵庫から魚の切り身が出て来ました。
魚の切り身に、ペタペタと味噌を塗ってパックに詰めていきます。
「書いておきますけど、4〜5日経って、食べて下さいね。」って説明を受けました。
こう言う意味だったのか。
表に、『注文を受けてから作ります』と書いてあったのは。
パックに入れる事を意味していたのではなく、本当に作る事でした。
買った日に食べれるわけではないのです。
しかし、これはこれで凄い。そして面白い。
じゃ、切り落としも下さい。
「切り落としも、今日漬けてますから。」との事です。
「お電話いただければ、一切れからお取り置きしますので。」
そうですね。
今度は電話する事にします。
昔は、これが魚の保存法だったし、保存すると言う事は、その保存法の食べ頃がある。
すぐに食べれないのは残念なのだが、食べ頃に合わせて美味しく頂けるまで待つというのも、これはこれで楽しいもので。
面白いお店を見つけた。
10年以上前は、近所が職場だったのに、全く気が付かなかったな。
余裕がなかったのか、こう言う事に興味が無かったのか。
どちらにしろ、こう言う事が気になる様になったというのは、年を経た証拠です。
とは言え、これはこれで素敵な事だと感じています。
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201506
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